開発者のブログ『そまりぐ!Second』

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バンクーバーで学ぶ英語の不思議なルール

私のような英語を外国語として学習する者にとって、文法の理解は英語の習得への近道になります。 でも先生ごとに教える事が違うため、何が正しいのかわからなくなることがしばしば。

日本で英語を勉強していた時は、世界中のいろんな地域からいらっしゃる先生から英語を教わりましたが、先生の住んでいた地域、個性や能力によって教えられることが大きく変わってしまい、結局何が正しいのかわからず困惑することがありました。

今はバンクーバーで英語を勉強しているので、ここで習った事、特に正解が曖昧な言葉を中心にまとめてみることにしました!これで頭はスッキリするはず。

文法

カンマを付けるか、付けないか?

  • I need apples and bananas. (2つの場合はカンマを入れない)
  • I need apples, bananas and blueberries.
  • I need apples, bananas, and blueberries.

3つ以上の羅列する場合の最後のカンマはOxford Comma(オックスフォードカンマ)と言って、どちらでもOKなんだそう。でも1つの書類の中で付けたり付けなかったりしてはいけない。統一すること。

「so」の前にカンマを付けるか、付けないか?

  • It rains so flowers bloom.

soの前のカンマ(,)は任意(optional)。でも長い文にはカンマを付けて、短い文にはカンマを付けないことが多いそうです。この長い/短いの基準は人それぞれらしい。日本語でも長い(と思う)文には読点を入れるので、それに近い感覚なのかもしれません。

数字をwordで書くか、numberで書くか?

  • I have ten cookies and 11 candies.

one - ten は単語として、11以上は数字で書く。理由は、長ったらしいからだそうです。

でも実際には4, 8, and tenみたいにおかしな書き方になっているのをちらほら見かけますが、世の中そういうもんです。

語順

  • My host family has one son and two daughters. (OK)
  • My host family has two daughters and one son. (NG)

数字の少ないものから書く。自分は常に最後。たぶん日常会話では思いついたものから言ってしまうと思うけど、書くときは注意。

語順その二

  • Tom and I play tennis. (OK)
  • I and Tom play tennis. (NG)

これは、日本語でもだいたい自分は最後ですよね。

複数形に見えないけど複数形の名詞

  • There is a sheep.
  • There is one sheep.
  • There are two sheep.
  • There are three sheep.
  • There are 300 sheep.
  • There are many sheep.

他にも色々あるようです。

  • fish-fish (たまにfishes)
  • sheep-sheep (複数形も常にsheep)
  • deer-deer (たまにdeers)
  • cattle-cattle
  • moose-moose (複数形も常にmoose)
  • salmon-salmon

sheepは複数形でも形を変えないので不可算名詞のように見えるけど、数えるから可算名詞(countable)。ちなみにmooseも同様。

fishもそうだけど、生き物が食べものとして使われる時は不可算名詞になることが多い。 →too much foodと言ってもtoo many foodとは言わない

I've lived VS I've been living

  • I've lived in Vancouver for one year. (the present perfect)
  • I've been living in Vancouver for one year. (the present perfect progressive)

この2つは実はどちらも同じ意味となる。もちろん異なる文法なので内容によっては意味が変わるが、この場合はなぜだか同じ意味になる。ただし、そう思っていない人もいる。

「前者は過去の住んでいた話に聞こえるから、今も住んでいるならlivingにすべき」という理由で後者の方が自然だと言うアメリカ人もいましたが、文法的には前者でもOK。住んでいる地域で話されている言葉を選ぶのが自然だと思いますので、この人が言っていることも正しい。私がもし日本にいたら、たぶん後者を選びます。

Action verbは後者、Stative verbは前者を使うことが多いですが、liveの例のように人によって曖昧なものもある。間違った用法もみんなが使い出せば正しい用法となるのが自然言語。(「気が置ける/気が置けない」の本来の用途が私たちの世代にとって不自然に聞こえるのと同じような?)ちょっと脱線しましたが…

knowの場合はthe progressiveでは使わず、I've been knowing James for a long time.とは言わない。I've known James for a long time. のようになる。

I've been to VS I've been in

よく似ているけど、だいたい聞かれて答える形になるので悩むことはなかったやつ。

How long have you been in Vancouver? と聞かれたら私はfor four weeks!またはabout four weeks! などと答えそうですが、フルで書くとI've been in Vancouver for four weeks.となる。

Have you (ever) been to Paris?の場合はフルで書くとI've been to Paris three times.のようになる。

それからニュアンス的に、toはvisiting, inはlivingと聞いた事がある。

just

  • I've just seen James.
  • I just saw James.

どちらでも同じ意味で、正しい。just = only a short time ago

でも、前者の方が”どちらかといえば”しっかりした表現というイメージだけど、どうやろか?

the present perfectの文に特定の時間を付けることができる

  • I've had two cups of coffee this morning. (It's still morning.) →この朝にまたコーヒーを飲みそうな感じ?
  • I had three cups of coffee this morning. (It's now afternoon.) →こっちは普通の過去形の文。過去の出来事を話している。

前者は今もthis morningである時にだけ使える。午後になったら、the simple pastの文になる。

前者のような文は、他にもthis month(今月がまだ終わっていない時)、this weekなどの時間もOK。でも事故った!みたいな、また起こりそうに無いときはthe simple past(後者の表現)にすべきかも。

過去完了形に特定の時間を付けることはできないと習ったけど、まだ”終わっていない時間の表現”なら付けることができるそう。うう、頭痛くなりそうだけど、慣れかな。

in summer

  • There is a park that has many beautiful flowers in Summer near my home. (NG) ←Sを大文字にしてはならない
  • There is a park that has many beautiful flowers in the summer near my home. (OK)
  • There is a park that has many beautiful flowers in summer near my home. (OK)

この場合、実はin summerにtheがなくても文法的に間違っていない。

more clear or clearer?

  • clearer (OK)
  • more clear (NG)
  • more fun (OK)
  • funner (NG)
  • more clever (OK)
  • cleverer (OK)

比較する時の文法。funはexception(例外)として常にmore funという。単語によってどちらでもOKの場合(cleverなど)もあれば片方しかダメな場合もある。会話で間違ってmore clearとかmore bigとか言ったところで通じなかったことは今まで一度もありませんが、少しずつ自然な英語を覚えて行けたらいいなと思ってます。むしろ個人的にはclearerよりmore clearと言われた方がclearer(より明快)ですが…笑

"in the last hour" vs "for the last hour"

  • The phone has rung three times in the last hour. (OK)
  • The phone has rung three times for the last hour. (OK)

バンクーバーでは"in the last hour"の方が一般的とのこと。

ちなみにこの文は両方とも、1時間前から現在までの1時間の間に3回電話が鳴ったという意味。

"1 degree" and "0 degrees"

  • 0 degrees
  • 1 degree (1の時だけ複数形にならない)
  • 1.1 degrees
  • 2 degrees
  • 100 degrees

気温0度は、0 degreesであって0 degreeではない。でも1の時は1 degreeになる。

Any questions?

Any questions? は頻繁に使われる表現ですが、"Any question?"は誤り。この場合、常に複数形で"Any questions?"とする。

質問を1つしか受け付けない場合は単数にしてもいいのでは?と聞いてみましたが、そんな英語は存在しないらしいです。笑

「おしゃれなペンを買えるところを知りませんか?」

  • Do you know any places where I can buy fancy pens? (OK)
  • Do you know any place where I can buy a fancy pen? (OK)
  • Do you know a place where I can buy a fancy pen? (OK)

似たような表現がたくさんあります。"any places"のところについて以下の置き換えが考えられますが、1つ以上の回答を求める場合は複数形した方がよいです。これ、些細な違いなので文法の先生でない限り違いを正しく説明できません・・・微妙なニュアンスの違いはあれど、どれもほとんど同じです。なので気にしすぎなくてOK。上記の1つ目か2つ目あたりを使っておけばOKです。完璧な英語です!

  • any place (この場合、any = oneとなる。1カ所知りたい時はこの形を使う / when you are looking for one place)
  • a place (any placeと同義 / when you are looking for one place)
  • any places (あまり使われないが、二カ所以上探している時に使ってもよい / when you are looking for two or three places)
  • places (恐らくあまり使われないが、一応OK)
  • the place (以前にその場所について話したことがある等の前提があればOK、唐突に使うのはNG)
  • the places (以前にその場所について話したことがある等の前提がなければOK、唐突に使うのはNG)

もう1カ所、上記の文の中にある"fancy pens"と"a fancy pen"の違いについて

  • fancy pens (2本以上買いたいと思っている / when want to buy two or three pens)
  • a fancy pen (1本買いたいと思っている / when you want to buy one pen)

単語選び、スペリング、発音

got VS gotten

どっちも使われる。どっちをよく使うか?という質問に対して、ネイティブの人もなかなか答えられないのでGoogle先生に聞くようなもの。

過去形か現在完了形か

過去形と現在完了形で同じ意味になる場合、カナダでは現在完了形の方がよく用いられるとされるが、どちらでもOK。

  • I've just got home. (現在完了形) (OK)
  • I just got home. (過去形) (OK)

スペリングはどちらかと言えばBritish English(イギリス英語)

イギリス英語のスペリングか、アメリカ英語のスペリングのどちらか一方に揃えておけばOK。でもイギリス英語で書くとよりカナダ英語になるので、私はこちらを採用。

  • centre (Canada) ←re
  • center (US)
  • colour (Canada) ←our
  • color (US)
  • analyse (Canada) ←zeよりse
  • analyze (US)
  • cancelled (Canada) ←"l"が2つ
  • canceled (US)

英英辞典ではイギリス英語にはBrEなどと書かれている。BrE = British English, AmE = American English 英語のスペリングはかなり複雑・・・その他のパターンはGoogle先生に聞きましょう・・・

発音はZ以外はほとんどアメリカ発音と同じかそれに近い。

イギリス英語のスペリングのわりに発音はほぼアメリカ英語。

  • Z (イギリス発音:ziではなくzet)
  • その他の単語 (ほぼアメリカ発音)
  • coyote (一部アメリカやカナダではカヨーリみたいに発音する、もちろん地域によって異なる)
  • American Flap T (better, computerなどのtをdのように発音する。)
  • もちろん例外、地域差、個人差あり

※人によって、Tの崩し方がいろいろあるものの恐らく文脈から推測できないこともない (international→innernational, data→dara) …日本語には「データ」という言葉があるので、私ら日本人がdaraと崩すのはナンセンスな気がする。

※Tはきちんと発音した方がより多く国の人が理解できるが、Flap T (dの音)についてはカナダではより自然な響きになる。

しかしながら、世の中の常識は「まあ通じればOK!!」

その他

Autumn VS Fall

バンクーバーで英語を教える先生(Qualicum Beach, BC 出身)に聞いてみました。ここではAutumnとFallは五分五分に使われるそうですが、どちらかと言えばどっち?とさらに聞いてみたところFallの方がやや多く使われていると感じるそうです。

黒いペンと青いペン、どちらが一般的?(ノートを書く時)

これもバンクーバーの先生(Qualicum Beach, BC 出身)に聞いてみました。ここでは黒いペンも青いペンも五分五分に使われるそうです。ノートやテストを受けるときのペンは、どちらでもお好みでOK。

実は英語のネイティブに通じない英語

  • 外国語として英語を学習する者が用いるtechnicalな文法用語 (例えばpast participle:過去分詞, collocations:共に用いる語・・・など)

英語なら何でも知っていると思って話すとトラブルの元になるので、注意しましょう。

終わりに

また何か気づいたら追記、修正していきます!もし間違い等があればご指摘いただけると幸いです!